Can't forget luvitch.

HiHi Jets ArenaTour2024 BINGO。猪狩くんが作ったソロ曲としては5曲目、ライブ本編のかなり終盤で披露されるluvitch。SparKing Gang、東京極楽と迫力のあるキラーチューンが続いていたこともあって、まさかこんな曲を出されるなんて思ってもみなかったので、フラミンゴで混沌の渦中にいるままメインステージに目をやった時、死を予感した。バラの蔦に覆われ、中まで花びらで満たされたドームの中でひとりピアノを弾く猪狩くんがあまりに綺麗で、ペンライト握りしめてステージに見惚れていたら曲が終わった。何日経っても頭から離れなくて、歌詞をかみ砕いているうちにふと、ブログ書くか…と思い立ち、超絶乱文だけどなんとか書いた。大したことは何も書いてないけど、片手間くらいで読んでください。

 

歌詞から、「俺」と「君」は元恋人。俺はまだ君のことが好きだけど、君はもう俺に気持ちはなくて、なんなら新しく別に好きな人がいる。しかし今でも逢瀬を重ねる関係で、俺は宙ぶらりんなこの状態に苦しんでいる。と2人の関係を解釈したため、それを前提に書いています。歌詞のついでに押韻箇所は色を変えてあるので、合わせてぜひ見てください。

まずタイトルの「luvitch」はそれ単体では存在しない造語。Twitterでは、loveのスラングであるluv+ムズムズするなどの意味があるitchを掛け合わせたものとする説を比較的よく見かける気がします。わたしは前述の二人の関係性予想から、luv+bitchとする説を推したい。これは猪狩くんのみぞ知るところなので、ツアーが終わったら聞かせてほしいなあ。イントロでレコードを再生するような音が入るところがあるけど、あれはレコード=古いもの、つまり過去の記憶の再生を指していると思う。

 

馬鹿なフリが上手い君は Can't look my fire

小さな嘘でも喉に詰まる季節さ

だから俺のIQも下がるよ じゃなきゃ正気じゃいられない

君は枯れた癖に俺の中で息をしてる why?

 

やっぱりこのfireは恋心を指してるんじゃないかな、火の色はバラと一緒だし、この曲においてバラは自分の恋心を指すものなのかも。ちょっと曲解な気はするけど、Canの意味って世間的には「〜できる」が一般的だけど、今回は別の意味「〜する可能性がある」の方かもなって。これはCan'tだと「〜するはずがない」になって、俺が君のことをまだ好きなことには気づいてるはずなのに、馬鹿なフリ(=気づかないフリ)を続ける。だから自分の恋心には目を向けてくれるはずがない、みたいな。

小さい嘘っていうくらいだから、はっきりとではなくやんわりと断られたりかわされたりで関係性を切ることもできず、ぶっちゃけ自分の気持ちに付け込まれている事もなんとなく分かりつつ。そんな状況でひたむきに想い続けていても苦しいばかりだから、自分も馬鹿なフリをしてやり過ごしている。枯れた癖にってちょっと突き放すような言い方をしてるのに、自分の中で息をしている、つまりまだ好き。つらい。枯れた(=恋が終わった)なのかな?ここが元カノ説その①。

 

真っ暗な部屋の中で 浮かれてるだけの綿毛

君の息で行ったり来たり 足りない言葉ばっかで

宙に浮かぶよ君も俺も帰る場所なんて Don't know ya...

だから愛じゃない 君はそんなのは見えてない

 

真っ暗な部屋は自分の気持ちの暗示で、相手の些細な言動で一喜一憂してるのかな。「足りない言葉ばっかで」っていうくらいだからあまり言葉を尽くすタイプじゃないのかも。ここで気になったのが、自分だけじゃなくて「君も俺も」帰る場所が分からないんだよね、ここでもしかしたら相手も叶わない恋とか片思いとか、そういう状況にあるのか…?と思った。相手はもう自分のことは好きじゃないから、自分の一方通行の恋だから、「だから愛じゃない」なのかな〜

 

忘れた頃にいつもポッケを震わす Phone

濡れた首筋に揺れるがあげた Rose

深く刺さるを抜いて口に Forget me not

せめて最後に見せて 君が見てる俺にも

 

エ〜〜〜⁉️⁉️⁉️⁉️⁉️←初日あまりに綺麗で双眼鏡でステージ及び顔しか見ておらず、22日にちゃんとモニターで歌詞見てて出そうになった声 2行目、こんなもんキスマークやないかい。自分はもう彼女の恋人ではないけど、それでも抑えられずに表出した独占欲じゃん。

忘れた頃というくらいだから、ほんとに滅多に連絡はこないんだろうな。(ていうか自分からは普段連絡しないのかな、しても返ってこないのかな)そんで彼女が連絡してくるのは決まって傷ついたとき。だから棘が深く刺さっていて、それを抜いてあげる。でも彼女はすぐに新しい男のところに戻って行っちゃうんだろうし、せめて自分に価値を見出してくれていることを実感したくての最後の1行なのかな、どんな風に自分を瞳に映しているのか教えてほしいというか。「Forget me not」ってまあ俺を忘れないで、みたいな意味だよな〜でもNot forget meの方が正しいっぽいけど、「俺にも」の母音的に入れ替えたのかな〜とか思いつつ一応調べたら、英語でワスレナグサを指すそうで、お洒落すぎてひっくり返った。

 

例えば 愛の殻は悩みの種を包み

二人の身体 甘さだけを残す

I know your lover ya

育てた花の蔦が首に絡み

I can't forget luvitch U

I can't forget luvitch U

I can't forget luvitch U

 

猪狩くんのように豊富な語彙があるわけでも教養があるわけでもないので、もう包み隠さずさっきから感じてること言うけど、寝てる。これはさすがに寝てるだろ。触れ合うあいだだけは悩みを忘れることができて、甘さだけが2人の間に残る。←なんちゅう歌詞?てかしれっと好きな人の好きな人を知っていることが綴られているのもヤバい。

これだけステージにあしらわれているんだし「育てた花」はバラのことなんだろうけど、バラの蔦って棘だらけじゃん…好きな人を想ってせっせと育てたバラのせいで、自分が傷つくことになるのしんどいすぎ。なのに3回も繰り返される「I can't forget luvitch U」でやっぱり好きなことがダメ押しされて、、なんか書いててつらくなってきた。

このパートは「愛の殻は」「二人の身体」で「aioaaa」になってて、この音数で踏めるのすごくない?klaxonで「パラダイス」「what a hype」が「aaaiu」になってるのと同じくらい好き。

 

空っぽな花瓶みたいに 捨てられないから触れる妄りに

心は揺らぐ右に左に 記憶の中で膨れるリアリティ

言葉じゃなくて仕草で熱を感じるなら 優しさは全て嘘の中にある

誰も見てない線路の枯れ草 価値を付けるエゴの羅列さ

 

このパートぶっちゃけ今もよく分かってなくて、「空っぽな花瓶みたいに捨てられない」ものが何か語られないよね、付き合っていた時の楽しかった記憶とかなのかな~ しかもそれを①大切で捨てられないもの(空っぽな花瓶みたいに大事だから捨てられない)②適当に捨てられちゃうもの(空っぽな花瓶をポイっと捨てちゃうみたいには捨てられない)の2つの捉え方できるなーって。もう飾る花もない空っぽな花瓶だろうと大切だから捨てられない、と取るなら前者、だからあくまで入れ物でしかない花瓶も用済み、と取るなら後者。なんにせよ記憶は捨てられなくて、むやみに脳から引っ張り出してきてはそれに浸る。でもそれって今の現実とはかけ離れてて、記憶に浸るほど現実とのギャップが広がるばかり。
3行目も難しいな~さっき言葉を尽くすタイプじゃないのかな?て思ったのがここでも出た。自分のことを切り捨ててこないのが、ただの相手の優しさだって分かってる。「誰も見てない線路の枯れ草」ってきっと他人からしたら取るに足らないようなものだけど、それでも自分にとっては大切=全部嘘って分かっててもそれでも好きですよ、みたいな?えーん泣つらい泣

「線路の枯れ草」「エゴの羅列さ」で「eooaeua」、さっき6音ですげ~とか言ってたらさらに長い7音で踏んできた。すげえ。

 

真っ暗な部屋じゃ腐った芽はただ埋まったまま

Put a curse on lover

かな世界で染まった 真っ赤な手足で

ずっと前のことさ 俺は全て注いだよ

だけど今はDry 君のためには死ねない

 

暗くて静かな部屋で燻って腐ってしまった気持ちを抱えて、育てすぎたバラに手足を傷つけられて、もう一途に想い続けることが苦しくなっちゃったように感じた。最後とか特に、これまでの好きでたまらなくて気持ちが返ってこなくて苦しくて、泥沼にいるような感じからはちょっと気持ちが変わった感じがあるよね、ある意味距離を取れるようになったというか。「Put a curse」は呪いをかけるという意味で、どんどん俺の心が荒んでいっている感じが見てとれる。

 

愛の殻はいとも簡単に割れて

見ないふりをしてた魔法のタネを晒す

I know your lover ya

別れた枝の先で君は咲いて

俺は舞い散る luvitch U

 

1番でも出てきた愛の殻とやらが何なのかだけど、猪狩くんとピアノを覆うあのセットのことなのかな、彼女を想う聖域としての位置づけというか。なんとなく美女と野獣のあのバラとガラスケースっぽい雰囲気もあるよね、昔のHiTubeで好きなもの100選のうちに美女と野獣あげてるし、参考にしてる部分もあるのかなと思った。

あとここで確信した。この言いよう、さては元カノ、件の男と結ばれたな?見ないふりというからには「魔法のタネ」は目をそらしたい都合の悪いものってことだよね、1番でも「I know your lover ya」は出てきてたけど、彼女と新しい恋人が一緒にいるところを見てしまったとか?そのせいで愛の殻は壊されて、ついに心が折れちゃう。さっきのパートの心変わりしたような歌詞もここと繋がるのかな。

これは相手元カノなんじゃないか説②なんだけど、枝分かれという意味での”わかれる”は普通分かれるになるけど、猪狩くんのことだからあえて別れるにしてるんだろうな~と 彼女は咲いて(=結ばれて)いるのに対して「俺は舞い散る」つらすぎる、元気出して…(だれ?)1番では俺も君も実らない恋に苦しんでいたのに、2番では君だけ結ばれてしまって、自分だけ置いていかれたようで余計に寂しくて悲しい。2番から少しずつ気持ちが離れていくというか、このまま愚直に思い続けることはできないなって諦念が見え始めてる。

 

ゆっくり溶ける頭の中 何も残らない

この部屋に残るFragranceだけが繋ぎとめる二人

抜けた穴は被せるだけ 埋めてはくれない

君は俺を愛してないから嫌われるのすら怖い

愛の殻で痛みだけを残す

俺は君を愛せてないから見えるものしか見てない

 

香りを指す英単語にはFragrance以外にもPerfumeがあるけど、Fragranceの方がよりほんのりと香る匂いに対して使うらしい。つまり彼女がこの部屋を出てから時間が経っていて、この残り香が消えればつながりはなくなってしまう。でも会いたければまた連絡すればいい話だし、フレグランスだけというのも極端な話だと思ったんだけど、もしかしたら会うのはもうこれきりなのかもしれない。

俺は君に刺さった棘を抜いて埋めようとしたのに、君は俺にできた穴を埋めてはくれないんだな、みたいな、「Put a curse」に続いて恨みつらみも語られる。最後の「嫌われるのすら怖い」がちょっと不思議なんだけど、普通そこに嫌われるは持ってこなくない?例えば目が合わないとか、楽しそうじゃないとか…もう会うことはないのに、それでも嫌われるのが怖い自分を嘲笑するような感じ?むずい。

最後の最後にまた難しいのがきた!まじで分からん。愛してないじゃなくて「愛せてない」、見えないじゃなくて「見てない」なのは明らか意図的にやってるんだろうけど、じゃあ見えるものってなんなんだよ~ 深読みすぎかもだけど、「君」が多くを語るタイプじゃなかったからなのか、最初の方は1番の「君の息で行ったり来たり」「せめて最後に見せて~」とか、目に見えないもの(=君の気持ち)を深読みしてる感じがあるな~って。それはやめて、明確なもの(=楽しかった記憶とか事実)だけを見るようにするよってことなのかな。愛せてないとかいうけど、まだ好きじゃん、こんなの。いったいどんな女なんだ…はやく答え合わせ伝記ほしいよー泣 今回歌詞に難航したって書いてたけど、制作秘話、いくらでもお待ちしています。

 

猪狩くんが語る恋愛観の一つに、「自分のことを好きな人が好き」というのがあるけど、一曲通してそれを覆してくるような歌詞でかなり驚かされた。し、なんかいまいち実感のなかった21歳という数字に、初めて頭をガツンと殴られたような感じがした。21歳って、もう大人なんだな~、こんな曲が書けるくらいには(白目)。わたしはklaxonがとても好きで、サビ前に入る吐息とか曲調とか、節々にklaxonに似たものを感じて、luvitchも同じくらい大好きな曲になりました🌹はやくまた聞きたい…

まとまりも面白みもない記事だったかと思いますが、もしここまで読んでくれたひとがいましたら、本当にありがとうございました!ぜひぜひそこのあなたの解釈もお聞かせください、異論はいくらでも受け付けています。引き続きBINGO、楽しみましょう👊🏻